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ServiceNowエンジニアのフリーランスの将来性とキャリアの広げ方

公開 2026-10-29 監修:株式会社エージェントベスト

ServiceNowのフリーランスの将来性は、特定の画面や設定を作れることより、毎回のリリースの変化を追いながら、どの業務を標準の機能やAIに任せ、どこを人が判断するかを設計できるかで変わります。ServiceNowは2026年10月時点で、生成AIの機能を「ServiceNow Otto」という名前にまとめ、AIエージェントを含む機能を基盤の中心に置いています。

ITSMの設定や開発の仕事がなくなるわけではありません。ただ、扱う領域を一つ広げる、あるいは役割を一段上げることで、選べる案件の幅は変わります。この記事では、公式のリリースノートで確かめられる動きと、そこから見た仕事の変化、経験の段階ごとの広げ方を整理します。

公式の動向(1)リリースが続き、名前の付け方も変わった

ServiceNowは、大型のリリース(ファミリーリリース)に名前を付けて提供しています。公式の提供バージョンの一覧では、2026年10月時点でYokohama、Zurich、Australia、Brazilの各ファミリーが並んでいます。Australiaは2026年3月12日、Brazilは2026年9月24日に早期提供(Early Availability)が始まっており、おおむね半年ごとに新しいファミリーが出ていることが分かります。

名前の付け方も変わりました。これまでのYokohamaやZurichは都市名でしたが、2026年のAustralia、Brazilは国名になっています。

この動きから言えるのは、利用企業はリリースへの追随を続ける必要があり、その作業に関わる人の需要は続きやすいということです。Brazilのリリースノートには、Australia、Zurich、Yokohamaのそれぞれから移る場合の注意点がまとめられており、どのリリースから移るかで確認する範囲が変わります。リリースの間隔や対象は変わることがあるため、最新の予定は公式の案内でご確認ください。

公式の動向(2)生成AIは「ServiceNow Otto」へ

公式のリリースノートによると、Zurichの Patch 12から、生成AIの機能群「Now Assist」は「ServiceNow Otto」という名前になりました。名前の変更で既存の利用権は変わらないとされています。また、Zurich Patch 4以降、一部のAIのスキルやエージェント、エージェントによる業務の流れが、初期状態で有効になっています。

リリースノートでは、AIのスキルに関わる画面の操作やコードをカスタマイズしている場合、新しいスキルのリリースに合わせて更新されているかを確かめるよう案内しています。外部の大規模言語モデルの利用を有効にしていない環境では、スキルが動かない場合があることにも触れています。管理者がAIの機能をまとめて設定・管理する場として、AI Admin Hubも用意されています(いずれも2026年10月時点)。

ここから見えるのは、AIの機能が「入れるかどうか」から「どう設定し、どこまで任せ、どう見守るか」の段階に入りつつあるということです。

公式の動向(3)扱う領域が広がっている

Brazilのリリースノートでは、製品の区分として、ITSMやITOMに加えて、HR Service Deliveryを含むEmployee Service Management、Customer Service Management、Field Service Management、Security Operations、Governance, Risk, and Compliance、Strategic Portfolio Managementなどが並びます。さらに、金融、医療、公共、小売、製造などの業界向けの区分や、営業(Sales Customer Relationship Management)、調達(Source-to-Pay Operations)の区分もあります。

基盤の名前も「ServiceNow AI Platform」として案内されており、IT部門の窓口の仕組みから、会社全体の業務の基盤へと位置づけを広げていることが分かります。

公式の動向から見た仕事の変化

これまでの中心加わりやすい仕事
申請や障害受付の画面・項目の設定AIのスキルやエージェントの設定、任せる範囲と人に戻す条件の決定
スクリプトによる作り込み作り込みを減らし、標準の機能とAIの機能に寄せる見直し
バージョンアップのたびの手作業の確認AIの機能を含めた影響確認と、自動テストによる回帰の確認
IT部門の中での導入人事、顧客対応、セキュリティ、業界向けの領域への展開

AIの機能が入っても、土台になるのはこれまでと同じ、テーブルと権限、プロセスの設計、ナレッジの質、CMDBの正確さです。たとえば、AIが問い合わせに答える仕組みは、もとになるナレッジが古かったり、権限の設計があいまいだったりすると、誤った答えや見せてはいけない情報を返すおそれがあります。データと権限を根拠を持って整えられる人は、AIの案件でも頼られます。

経験の段階に応じた広げ方

運用・設定が中心の方

まずは、自分が担当しているプロセス(インシデント、変更、サービスカタログなど)について、なぜその設定になっているかを説明できるように整理します。そのうえで、ナレッジの整理や、リリースのたびの影響確認に関わると、AIの機能を入れる案件の土台を担えるようになります。ITサービス管理の考え方を体系的に学ぶなら、ITILの資格の記事が参考になります。

開発が中心の方

スクリプトの経験がある方は、標準の処理を書き換えた箇所を、追加の処理や標準の機能に置き換える見直しを任されやすくなります。リリースが続く以上、作り込みを減らす仕事は続きます。あわせて、AIのスキルやエージェントが呼び出す処理、外部システムとの連携の設計に関わると、開発の役割のまま新しい領域に入れます。

導入コンサル・設計が中心の方

業務の聞き取りと提案が中心の方は、AIに任せる範囲と、人に戻す条件、効果の測り方の設計に強みを出せます。問い合わせの解決までの時間や、自己解決の割合など、業務側が追っている数字と仕組みの変化を結びつけて説明できると、構想の段階から呼ばれる機会が増えます。上流に入る考え方は上流工程の案件に入るために必要な経験で解説しています。

ITSMから別の領域へ広げたい方

人事(HRSD)や顧客対応(CSM)、セキュリティの領域は、ITSMと同じ基盤と考え方の上に載っています。ITSMで培ったプロセスと権限の設計を土台に、扱う情報の機微さや利用者の違いを学ぶと、領域を広げやすくなります。業界向けの区分が増えていることから、金融や公共など特定の業界の業務知識を持つ方は、その知識を生かせる案件も検討できます。

認定資格と学び方の位置づけ

ServiceNowの認定資格は、新しい領域に広げるときの学びの道筋として使えます。ただし、案件では実際に担った役割と判断が重視されます。どの資格がどの場面で見られるかは、ServiceNowの資格の記事で扱います。

学び方としては、公式のリリースノートを新しいファミリーが出るたびに確かめ、自分の担当領域で何が変わるかを一枚にまとめる習慣が役立ちます。リリースのたびに変化を説明できる人は、運用保守の案件でもバージョンアップの案件でも重宝されます。

よくある質問

生成AIが広がるとServiceNowの設定の仕事はなくなりますか?

なくなるとは言えません。AIの機能も、テーブルや権限、プロセス、ナレッジの上で動きます。その土台を作り、リリースのたびに保つ仕事は続きます。ただ、決まった手順で画面を作るだけの作業は短くなっていく可能性があるため、判断の理由を説明できる仕事に重心を移しておくと、選べる案件が広がります。

バージョンアップの経験は今後も評価されますか?

公式の提供バージョンの一覧を見ると、新しいファミリーがおおむね半年ごとに出ています。利用企業はリリースへの追随を続ける必要があるため、影響の確認とテストを計画的に進められる経験は、評価されやすい状態が続くと考えられます。

40代・50代からでも領域を広げられますか?

広げられる余地はあります。ServiceNowの案件では、年齢よりも、業務の理解と判断の経験が見られます。長くIT運用や業務システムに関わってきた方は、業務側との調整や、仕組みを入れたあとの定着まで見てきた経験が強みになります。年代ごとの考え方は40代のフリーランス・50代のフリーランスの記事も参考になります。

参考にした公的情報・資料

記事の内容は公開日時点の情報にもとづきます。制度や税率は変わることがあるため、手続きの前に必ず各機関の最新情報をご確認ください。

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