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年代別のキャリア

経験年数の数え方|面談で伝える年数とスキルシートのそろえ方

公開 2026-10-29 監修:株式会社エージェントベスト

経験年数は、「全体の年数」「技術ごとの年数」「役割・工程ごとの年数」の3つに分けて、実務で使った期間だけを数えるのが基本です。案件の募集で「◯◯の経験◯年以上」と書かれていても、何を数えるかは書かれていないことが多く、数え方は自分で決めて説明できるようにしておく必要があります。

数え方を決めたら、スキルシートと面談で同じ数字を使います。この記事では、年数の分け方、迷いやすい期間の扱い、面談での伝え方を順に整理します。面談で年齢やキャリアの長さを聞かれたときの答え方は年齢やキャリアの長さを聞かれたときの記事で扱っています。

経験年数は3種類に分けて持っておく

「経験は何年ですか」という質問は、聞く人によって指しているものが違います。次の3つを分けて数えておくと、どの意味で聞かれても答えられます。

種類数えるものよく聞かれる場面
全体の年数IT の仕事に就いてからの実務の期間自己紹介、経歴の全体像を聞かれたとき
技術ごとの年数言語・フレームワーク・クラウドなどを実務で使った期間募集要件の確認、技術の質問
役割・工程ごとの年数要件定義・設計・開発・テスト・運用、リーダーやPMなどを担った期間上流工程やマネジメントの案件

募集の要件にある年数は、多くの場合、2番目か3番目を指しています。全体の年数が長くても、求められている技術や役割の年数が短ければ、その差は面談で確かめられることが多くあります。逆に、全体の年数が短くても、求められている技術を集中して使ってきたなら、その年数を前に出せます。

数え方の基本ルール

実務で使った期間だけを数える

数えるのは、仕事として使った期間です。個人の学習、資格の勉強、趣味の開発は、年数には入れず、別の欄に「学習中」「個人開発」として書きます。研修期間も、実務と分けて書くのが一般的です。

「関わった」と「担った」を分ける

同じプロジェクトにいても、その技術を自分で書いていたのか、ほかの人が書いたものをレビューしていただけなのかで、意味が違います。年数として数えるのは、自分で担った期間です。レビューや調整だけで関わった期間は、年数に入れず、「レビューを担当」のように役割として書きます。

月単位で数え、まとめるときは切り捨てる

案件ごとに、始まりと終わりの年月を書き、月単位で足し上げます。まとめて「◯年」と言うときは、端数を切り上げず、「◯年◯か月」か、切り捨てた年数で言うほうが、後で確かめられたときに困りません。

迷いやすい期間の扱い

数え方で迷うのは、次のような期間です。どう扱うかに唯一の正解はありません。大切なのは、自分で決めたルールを一貫して使い、聞かれたら説明できることです。

複数の技術を同時に使っていた期間

1つのプロジェクトで、バックエンドの言語とフロントエンドの言語の両方を書いていたなら、それぞれの技術の年数に同じ期間を数えてよいと考えるのが一般的です。ただし、片方が中心で、もう片方は少し触れただけなら、その比重を説明できるようにしておきます。「主にJava、画面の修正でTypeScriptも担当」のように、主と従を書き分けると誤解が起きにくくなります。

掛け持ちや副業の期間

同じ時期に2つの案件を掛け持ちしていた場合、全体の年数は暦の上の期間で数え、重ねて足しません。技術ごとの年数は、それぞれの案件で使った技術に期間を数えます。週の稼働が少ない案件や、会社員時代の副業は、期間とあわせて稼働の量(週◯日程度など)を書いておくと、年数だけが独り歩きしません。

離れていた期間

育児や介護、療養、学び直しなどで仕事から離れていた期間は、年数に数えず、経歴の流れの中で事実として書きます。直前と直後の経験をくわしく書くと、離れていた期間があっても、どこまでの経験があるかが伝わります。空白の説明の仕方は空白期間の説明の記事、復帰の進め方は復帰の記事で扱っています。

運用・保守の期間

運用や保守の期間も実務です。ただし、開発の案件で「開発経験◯年」と聞かれている場面で、運用の期間を含めて答えると、期待とずれることがあります。「全体で◯年、うち開発が◯年、運用が◯年」と内訳で答えるのが無難です。

古いバージョンの経験

同じ言語でも、古いバージョンや古い設計の考え方で使っていた期間と、最近の書き方で使っている期間では、求められる知識が違うことがあります。年数としては数えてよいですが、直近でどのバージョンを使ったかを添えておくと、読み手が判断しやすくなります。

スキルシートでの書き方

スキルシートでは、年数を2か所に書くことが多くあります。冒頭のスキル一覧と、各プロジェクトの欄です。

一覧の年数は、プロジェクト欄の期間を足し上げた数字と合っている必要があります。読み手は、気になった技術について、プロジェクト欄を見て年数を確かめます。合わないと、そこで質問が始まります。全体の構成はスキルシートの基本の記事、書式の選び方はスキルシートの形式の記事をご覧ください。

面談での伝え方

聞かれた意味を確かめてから答える

「◯◯の経験は何年ですか」と聞かれたら、技術ごとの年数を答えます。「経験は長いですか」のようにあいまいな聞き方なら、「IT の仕事は全体で◯年、そのうち◯◯は◯年です」と、全体と内訳を一度に答えると、聞き手が必要なほうを拾えます。

年数のあとに、直近の中身を一文足す

年数だけを答えて終わると、聞き手は中身を質問で確かめるしかありません。「◯◯は◯年です。直近の◯年は、◯◯の設計からテストまでを担当していました」のように、年数のすぐ後に直近の中身を足すと、話が技術の深さに進みます。

募集の年数に届かないとき

募集要件の年数に届かない場合も、ほかの経験で補える場合があります。たとえば、求められる言語の年数は短くても、同じ種類の言語で長く設計をしてきた、似た業務のシステムに携わってきた、といった経験です。年数を言い換えて大きく見せるのではなく、「◯◯は◯年ですが、△△で同じ種類の設計を◯年担ってきました」と、事実を並べて伝えます。

要件の読み方は案件情報の読み方の記事で扱っています。要件に書かれた年数が、必須なのか目安なのかは案件によって違うため、迷う場合は応募の前に確かめましょう。

年数より伝わりやすいもの

経験年数は、比べやすい一方で、中身までは伝えられない数字です。同じ年数でも、決まった作業を続けてきた期間と、毎年新しい課題に取り組んできた期間では、中身が違います。

年数と一緒に、次のような事実を用意しておくと、年数の意味が伝わります。

上流工程やマネジメントの役割を目指す場合も、「◯年やった」より「何を決めたか」が問われます。役割の広げ方は上流工程の記事で扱っています。

よくある質問

会社員時代の経験も年数に含めてよいですか?

含めて問題ありません。業務委託の案件で見られるのは、雇用の形ではなく、実務で何をしてきたかです。会社員時代の案件も、期間・役割・担当工程・使った技術をフリーランスの期間と同じ形で書き、年数に足し上げます。

経験年数は多めに言ったほうが有利ですか?

数え方の範囲で正しく数えた年数を伝えましょう。実際より多く伝えると、技術の質問や参画後の働きぶりで食い違いが出ます。年数が少ない場合は、その期間に担った工程や判断の具体例で補うほうが、面談では伝わりやすくなります。

マネジメントの経験年数はどう数えますか?

リーダーやPMとして、人や計画に責任を持っていた期間を数えます。肩書きがなくても、チームの進捗や課題を自分で管理していた期間は、役割の内容とあわせて書けます。そのとき、チームの人数や管理していた範囲を添えると、年数の中身が伝わります。

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