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Web制作・デザインWordPressエンジニアのフリーランスの将来性とキャリアの広げ方
公開 2026-10-29 監修:株式会社エージェントベスト
WordPressエンジニアのフリーランスの仕事は、運用中のサイトを更新し続けて安全に保つ仕事と、ブロックやAIなど本体の新しい仕組みに合わせて作り替える仕事を中心に、形を変えながら続くと考えられます。WordPressは大型のリリースが続き、正式にサポートされるのは最新版だけのため、更新の仕事が繰り返し生まれる仕組みになっています。
一方で、既製のテーマとブロックを組み合わせて形にする仕事は、本体の機能や生成AIの支援で作りやすくなっています。選択肢を広げるには、更新と移行を判断できる力と、PHPの開発・画面側の技術・セキュリティ・ECのどれかへの広がりを持つことが近道です。
公式の動きから見えること
リリースが続き、正式なサポートは最新版だけ
WordPressの公式サイトのリリース情報によると、2025年12月に6.9、2026年5月に7.0、2026年8月に7.1が公開され、2026年10月には7.2のベータ版が出ています。7.1には、10月28日の7.1.4までセキュリティの修正を含む更新が続いています。
公式サイトのセキュリティのページでは、正式にサポートされるのは最新版だけで、古い版へのセキュリティ修正は好意として移植していると説明されています(2026年10月時点)。サイトを安全に保つには、本体の大型の更新に追いついていくことが前提になります。
PHPの推奨とサポートの期限
WordPressの公式の推奨環境は、2026年10月時点でPHP 8.3以上です。WordPress 7.0と7.1が動くPHPは7.4〜8.5ですが、PHPの公式サイトでサポートされているのは8.2〜8.5で、8.2のセキュリティサポートは2026年12月31日に終わります。
| 確かめたこと(2026年10月時点) | 内容 |
|---|---|
| WordPressの最新の大型リリース | 7.1(2026年8月) |
| WordPress 7.0・7.1が動くPHP | 7.4〜8.5 |
| WordPressの推奨するPHP | 8.3以上 |
| PHPとしてサポートされている版 | 8.2〜8.5(8.2は2026年12月31日まで) |
WordPressが動くことと、PHPとして安全に使えることは別です。古いPHPのまま動いているサイトでは、PHPを上げたときに古いテーマやプラグインが動かなくなることがあり、その調査と修正の仕事は今後も生まれやすいと考えられます。PHPの版の周期そのものはPHPエンジニアの将来性の記事で扱っています。
7.0で入ったAIとブロックの仕組み
2026年5月の7.0の公式のリリースの記事では、生成AIのモデルにつなぐ仕組みを本体に入れ、AIの土台を作ったと説明されています。あわせて、PHPだけでサーバー側からブロックやパターンを作って自動で登録できるようになったこと、サイトエディターの拡張性を高めたことも示されています。
ブロックの仕組みは、入力の画面だけでなく、サイト全体の組み立てへと広がっています。本体の新しい仕組みに合わせて、古い作り方のサイトを移していく仕事は、こうした変化が続くあいだ発生しやすいと考えられます。
仕事はどう変わっていくか
既製のブロックとパターンで組み立てられる範囲が広がり、生成AIでコードの下書きも作りやすくなっています。その分、次のような仕事は、作る速さとは別の力が求められるため、引き続き人が担う比重が大きいと考えられます。
- 本体・プラグイン・PHPの更新が重なるときに、影響を見極めて順番を決める
- 長く手が入ってきたサイトの、どこを直すと何が壊れるかを調べる
- 入力する人が迷わず、見た目を崩しにくい編集画面を設計する
- 生成AIが書いたコードに、安全でない書き方が混ざっていないかを確かめる
これらは、どれもサイトの持ち主の業務や方針を理解していないと判断しにくい仕事です。生成AIと仕事の変化の全体像はAIでフリーランスの仕事はどう変わるかで扱っています。
選択肢を広げる方向
WordPressを軸にしたまま、選べる案件を広げる方向は大きく次のとおりです。
| 方向 | 身につけること | 広がる仕事 |
|---|---|---|
| PHPの開発 | フレームワーク、テスト、型と静的解析 | WordPressと他の仕組みをつなぐ開発、Webサービスの開発 |
| 画面側の技術 | JavaScript、React、ブロックの編集画面 | 独自ブロック、サイトエディターの拡張、ヘッドレスの構成 |
| セキュリティ | Webの脆弱性と対策、ログの読み方 | 改ざんの調査、保守の手順の整備 |
| EC | 決済、在庫、会員の情報の扱い | ECサイトの構築と運用 |
| 運用の設計 | 更新の手順、監視、バックアップの仕組み | 複数サイトの保守の取りまとめ |
画面側に広げる場合はReactエンジニアの将来性、セキュリティに広げる場合はセキュリティエンジニアの将来性、ECに広げる場合はECサイト・Shopifyエンジニアの報酬の記事も参考になります。デザインの側へ広げる場合は、Webデザイナーの将来性を扱う記事も参考になります。
経験の段階ごとの広げ方
構築が中心の段階
この段階では、案件の数をこなすことより、一つのサイトで何を判断したかを説明できるようにすることが、次の広げ方につながります。
既製のテーマやブロックでの構築が中心の方は、まず独自ブロックか小さなプラグインを一つ作り、コードで解決した経験を持つことをおすすめします。あわせて、自分が作ったサイトの更新を一度担ってみると、作り方と守りやすさのつながりが見えてきます。
機能やサイトを任される段階
機能の開発や一つのサイトの保守を任されるようになったら、その周辺へ一つ広げます。PHPの開発か、画面側の技術か、運用の設計か、今いる現場で触れやすいほうを選ぶと、実務の経験として話しやすくなります。
複数のサイトや方針を任される段階
複数のサイトの更新の方針や、開発の決まりを任される立場では、技術の判断を発注元の言葉で説明する力が求められます。「この更新をしないと、いつ何が起きるか」を、本体とPHPのサポートの状況とあわせて説明できると、改善の提案が通りやすくなります。条件の上げ方は単価を上げるための考え方で扱っています。
将来に備えて今からできること
- リリースの情報を追う習慣を持つ:大型の更新の前に、ベータ版で手元のサイトを試してみる
- 経歴を「作った」「守った」「移した」に分けて書く:更新や移行の経験が伝わります(スキルシートの記事)
- ブロックの新しい作り方を一つ試す:JavaScriptで作る方法と、PHPだけで作る方法の違いを手元で確かめる
- 広げる方向を一つ決める:PHPの開発・画面側・セキュリティ・EC・運用の設計のどれかを選ぶ
よくある質問
WordPressの仕事は、これから減っていきますか?
先の案件の量は言い切れません。ただ、公式は大型の更新を続け、正式なサポートを最新版に限っているため、運用中のサイトを更新し、移していく仕事は発生しやすいと考えられます。構築だけに頼らず、保守や移行、周辺の技術にも広げておくと安心です。
AIで誰でもサイトを作れるようになると、仕事はなくなりませんか?
形を作る作業は速くなっていますが、更新の影響を見極める、安全でない書き方を見つける、発注元の業務に合わせて編集画面を設計する、といった仕事は残りやすいと考えられます。AIを使う場合も、出てきたものを確かめられる力が大切です。
WordPressから別の分野に移ったほうがよいですか?
移るかどうかは、やりたい仕事によります。WordPressを軸にしたまま、PHPの開発や画面側の技術、セキュリティへ広げる方法もあります。WordPressで身につけたPHP、データベース、サーバー、更新の段取りの経験は、別の分野でも生かせます。
参考にした公的情報・資料
- Releases(WordPress.org News)
- WordPress 7.0 “Armstrong”(WordPress.org News)
- Security(WordPress.org)
- Requirements(WordPress.org)
- PHP Compatibility and WordPress Versions(Make WordPress Core)
- Supported Versions(PHP公式サイト)
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