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Dynamics 365コンサルのフリーランス面談でよく聞かれる質問と答え方

公開 2026-11-04 監修:株式会社エージェントベスト

Dynamics 365コンサルのフリーランス面談でよく聞かれるのは、どの領域のどのモジュールを、どの工程で、どの立場で担ったか、標準機能と業務の差をどう判断したか、その判断が会計や在庫、顧客データにどう影響したか、移行と更新をどう扱ったかです。面談官は製品の操作の知識より、「この人に担当のモジュールを預けたら、合わない要件が出たときにどう動くか」を確かめようとしています。

準備は、模範解答を覚えるより、自分の経験から「標準機能との差を判断した場面」を3〜4つ選び、どの質問にもそこから答えられるようにしておくのが近道です。面談全般の答え方の型は業務委託の面談でよく聞かれる質問と答え方で解説しているので、この記事ではDynamics 365の面談に固有の質問に絞ります。

Dynamics 365の面談で面談官が見ていること

面談に出てくるのは、導入を担うパートナー企業のプロジェクト責任者やアーキテクト、発注元の情報システム部門の担当者であることが多く、本人も製品に詳しい場合がほとんどです。そのため、用語を並べるより、話の中に出てくる判断の理由と、影響の範囲の見え方を聞いています。

面談官が知りたいのは、おおむね次の3点です。

  1. 任せられる範囲:ERP系かCRM系か、どのモジュールを、要件定義から担えるか、設定と検証が中心か
  2. 差の扱い方:標準機能で足りないとき、業務を変えてもらう、設定で補う、開発する、のどれを選び、なぜそうしたか
  3. 周りへの目配り:担当の外にある会計、在庫、連携先、更新への影響まで考えられるか

以下の質問は、この3点のどれかを確かめるためのものです。

よく聞かれる質問と答え方の考え方

ここで示す答えの例は、組み立て方を伝えるための架空の例です。そのまま使うのではなく、ご自身の経験に置き換えて準備してください。

1. 「直近の案件の領域、モジュール、役割を教えてください」

確かめたいのは任せられる範囲です。ERP系かCRM系か、アプリ名とモジュール(総勘定元帳、債権、在庫、倉庫、ケース管理など)、機能コンサルかテクニカルか、担った工程、体制の中での位置を短く伝えます。「Dynamics 365を3年」のようにまとめると中身が見えないため、アプリとモジュールの単位で話すことが大切です。

架空の例:「Finance と Supply Chain Management の導入で、債権と販売のモジュールの機能コンサルを担いました。要件定義から受け入れテストまでで、会計の担当とは別のチームでした」

2. 「標準機能で足りなかった要件に、どう対応しましたか」

最もよく掘り下げられる質問です。次の順で組み立てると伝わりやすくなります。

「アドオンで対応しました」だけで終わると、判断の中身が見えません。開発しない道を検討した理由と、それを選ばなかった理由まで話せると、上流の工程を任せられる人として受け止められやすくなります。

3. 「その取引は、会計にどう反映されますか」

ERP系の面談で、販売・購買・在庫の担当にもよく出る質問です。出荷、入庫、請求、支払などの取引で、どの勘定に転記されるか、どの設定で決まるかを説明できるかを見ています。会計の担当でない場合も、自分のモジュールの取引が会計の数字にどうつながるかを話せるようにしておきましょう。Financeの機能コンサル向け資格でも、会計の原則と、製造・小売・サプライチェーンなどの業務との関係を理解していることが前提とされています(Microsoft Learn、2026年10月時点)。

4. 「データの持ち方やセキュリティは、どう設計しましたか」

CRM系の面談でよく聞かれます。営業部門ごと、地域ごとに見せる範囲が違う組織で、テーブルや項目をどう定義し、誰がどのデータを見て編集できるようにしたかを話します。ERP系では、法人や勘定科目、品目のマスタを、共通にする部分と法人ごとに分ける部分でどう線を引いたかが同じ位置づけの質問です。

5. 「データ移行で何を担い、何に苦労しましたか」

移行は、導入の後半で問題が出やすい工程です。ERP系なら残高や未決済の取引、在庫の数量と評価額の照合、CRM系なら取引先の重複や名寄せ、活動の履歴をどこまで移すかの判断を話します。何をもって「合っている」と確かめたかを具体的に言えると、経験の深さが伝わります。

6. 「更新への対応はどうしていましたか」

Finance and Operations系のアプリは、サービス更新が年4回提供され、年に最低2回の適用が必要とされています(Microsoft Learn、2026年10月時点)。保守や導入後半の案件では、更新の前にどの業務を、どの環境で、どう確かめたかがよく聞かれます。テストのシナリオを自分で作ったか、回帰テストの自動化に関わったかを話しましょう。

7. 「開発担当とは、どう役割を分けていましたか」

機能コンサルには、要件を開発担当に正確に渡せるか、テクニカルには機能の意図を理解して作れるかを確かめる質問です。仕様の書き方、確認の頻度、テストの分担など、自分の型を話します。

8. 「なぜフリーランスで、この案件に興味を持ったのですか」

長く続けられるか、案件の内容を理解しているかを確かめる質問でもあります。働き方の希望だけでなく、どの領域・局面で力を出したいかを添えると、案件との合い方が伝わります。

準備は「差を判断した場面」を3〜4つに絞る

上の質問は数が多く見えますが、答えの材料は共通しています。準備は次の手順で進めると効率的です。

  1. 場面を選ぶ:標準機能との差の判断、マスタやセキュリティの設計、移行の照合、更新の対応など、性質の違う場面を3〜4つ選ぶ
  2. 場面ごとにメモを作る:業務の要件、標準の動き、選択肢、選んだ理由、合意の相手、結果を書き出す
  3. 用語をそろえる:アプリ名とモジュール名を、現在の名称と、経験した当時の名称(Dynamics AXやDynamics CRMなど)の両方で言えるようにする
  4. 規模の数字をそろえる:期間、利用者の数、法人や拠点の数を、どの場面でも同じ数字で言えるようにする
  5. スキルシートと照らし合わせる:シートの「判断した点」の欄と話の内容が一致しているかを確かめる

面談官はスキルシートを見ながら質問するため、話とシートがずれると、どちらも信用されにくくなります。シートの書き方はDynamics 365コンサルのスキルシートの記事、冒頭の自己紹介の組み立て方は面談の自己紹介の記事で解説しています。

面談の相手によって重心が変わる

面談の相手重く見られやすい点
パートナー企業のプロジェクト責任者担えるモジュールと工程、チームでの動き方、品質の見方
パートナー企業のアーキテクト標準機能との差の判断、拡張の範囲の絞り方、連携の設計
発注元の情報システム部門業務の理解、利用部門との合意の取り方、稼働後の保守の考え方
発注元の利用部門業務の言葉で話せるか、説明の分かりやすさ

パートナー企業と発注元の両方と面談することもあります。パートナー企業の面談では製品と工程の話、発注元の面談では業務と合意の話に重心を置くと、限られた時間を有効に使えます。オンラインの面談の進め方はオンライン面談の記事にまとめています。

Dynamics 365ならではの逆質問

逆質問は、印象づくりより参画後のずれを防ぐ確認に使います。次の点を聞いておくと判断がしやすくなります。

一般的な逆質問の考え方は業務委託の面談で聞いておくべき逆質問にまとめています。逆質問で聞いた内容は、契約前の確認にもそのまま使えます。確認点はDynamics 365の案件の選び方で整理しています。

よくある質問

製品の細かい機能を聞かれて答えられなかったら不利ですか?

一つの機能を知らないだけで見送られることは多くありません。知らないことは知らないと伝え、近い機能の経験や、調べて確かめる手順を話すほうが信頼されます。知ったふりで答えると、掘り下げられたときに経歴全体を疑われるおそれがあります。

旧製品(Dynamics AXやDynamics CRM)の経験は評価されますか?

業務の理解や、旧製品からの移行を担える人として評価されることがあります。ただ、現在の製品の名称や、更新が続く運用の仕組みとの違いを理解しているかを聞かれやすいため、両方の名称と違いを説明できるようにしておきましょう。

業務部門の出身で、Dynamics 365の経験が浅い場合はどう話せばよいですか?

利用者や業務の担当者として、要件を出す側だった経験は強みになります。どんな業務の要件を出し、導入の中でどう合意したかを中心に話し、製品の経験は担った範囲を正確に伝えることが大切です。面談で見送られやすい理由は面談で見送られる理由の記事で解説しています。

参考にした公的情報・資料

記事の内容は公開日時点の情報にもとづきます。制度や税率は変わることがあるため、手続きの前に必ず各機関の最新情報をご確認ください。

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