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VBA・Excelマクロ開発者は40代・50代でもフリーランスで働ける?求められる役割

公開 2026-11-04 監修:株式会社エージェントベスト

40代・50代でも、フリーランスのVBA・Excelマクロ開発者として働くことはできます。VBAの案件は、長く使われてきたツールを読み解き、業務を止めずに直す仕事が多く、業務の流れと古い作りの両方を知っていることが、そのまま任せられる理由になりやすいからです。

ただし、問われるのは年齢そのものではありません。今の配布の決まりや64ビット版の環境に合わせて直せるか、業務部門の担当者と同じ目線で要件を詰められるかが見られます。この記事では、年代ごとに期待されやすい役割と、不利に見られやすい点の補い方、案件の型ごとの向き不向きを整理します。VBAの仕事の今後の変化そのものはVBA・Excelマクロ開発者の将来性で扱っています。

40代・50代のVBA開発者に期待されやすい役割

若手との違いは、コードを書く速さより、「何がどう動いているのか分からないツール」を引き受けられることにあります。案件で求められやすい役割を並べると、次のようになります。

役割中身経験がものを言う理由
古いツールの読み解き役作った人がいないマクロやAccessのデータベースを読み、仕様を書き起こす古い書き方や、当時よく使われた部品を見たことがある
業務部門との要件の詰め役経理・営業事務・購買などの担当者から、手作業の流れと例外を聞き取る業務の言葉で話せ、例外の多い処理を想像できる
版の入れ替えへの対応役Officeの入れ替えの前に、動かなくなる箇所を調べて直す32ビット版の時代から作ってきた経験がある
棚卸しと移行の判断役社内に散らばったマクロを洗い出し、残す・直す・移すを決める材料を出す業務への影響と作り直しの手間を比べた経験がある
若手や社員の後見役社員が作ったマクロを見て、壊れやすい作りや抜けを指摘する失敗のパターンを多く知っている

40代では「自分で手を動かしながら、業務部門とも話せる人」、50代では「ツール群の全体を見て、どこから手を付けるかを決める材料を出せる人」として期待される傾向があります。

40代は「作ることと聞くこと」の両方が強みになる

40代のVBA開発者は、まだ実装の量をこなせる一方で、業務部門の課長級と要件を詰める場数も踏んでいる人が多い年代です。聞き取りから実装、利用者への説明までを一人で担えることは、小さな体制のVBA案件で使いやすさにつながります。

50代は「全体を見て順番を決める力」が強みになる

50代になると、1本のマクロを作るより、部署ごとに作られた何十本ものツールを前に「どれから手を付けるか」を整理する役割で呼ばれることがあります。業務への影響、使っている人数、作り直しの手間を並べて説明できる力は、経験の長さが説得力になりやすい部分です。

年齢とともに不利に見られやすい点

年齢を理由にした一律の判断を前提に考える必要はありません。ただ、面談で発注側が抱きやすい心配には型があります。年齢を聞かれたときの答え方そのものは年齢やキャリアの長さを聞かれたときで解説しているので、ここではVBAならではの心配に絞ります。

古い書き方のまま作るのではないか

Microsoft Learnでは、Office 2019とMicrosoft 365から64ビット版が既定になったことと、64ビット版のOfficeではWindows APIを呼ぶDeclare文にPtrSafeを付け、ポインターやハンドルにはLongPtrを使う必要があることが説明されています(2026年10月時点)。32ビット版の時代の書き方に慣れている人ほど、「今の環境で動く形で作れるか」を心配されやすくなります。

配布やセキュリティの今の決まりを知っているか

Windows版のOfficeでは、インターネットから取得したファイルのマクロが既定でブロックされるようになり、信頼できる場所やデジタル署名、組織のポリシーで扱う形が前提になっています(Microsoft Learn、2026年10月時点)。以前のように「メールで送って、コンテンツを有効にしてもらう」配り方を前提にしていないかは、よく見られる点です。

自分の作り方を押し付けないか

長く作ってきた人ほど、自分の型を持っています。発注側には「既存のツールを全部書き直そうとするのではないか」「社内の命名や置き場所の決まりを無視しないか」という心配があります。

隣の技術を見ているか

Office スクリプトやPower Automate、RPAなど、Excelの周りの自動化の手段は増えています。すべて使える必要はありませんが、「VBAで作るべきでない場面」を話せないと、提案の幅が狭いと見られることがあります。

不利に見られやすい点の補い方

心配のそれぞれに、具体的な材料で先回りして答えるのが基本です。

  1. 64ビット版への対応を一つ語れるようにする:Declare文の書き換えや、版の違いで動かなくなった箇所を直した経験を、自分の言葉で説明できるようにします
  2. 配布の方法を今の前提で話す:信頼できる場所、デジタル署名、ファイルのブロック解除のどれを、どんな事情で選んだかを話せると安心されます
  3. 既存の作りに合わせた経験を挙げる:書き直さずに一部だけ直した、元の命名に合わせた、といった場面を話せると「押し付け」の心配に答えられます
  4. 隣の技術との使い分けを一言持つ:「この処理はVBAで残し、この処理はほかの仕組みに任せた方がよい」と言える例を一つ用意します

スキルシートでも、年代が上がるほど古い案件の記述を短くし、直近の案件と使ったOfficeの版を厚く書くほうが伝わりやすくなります。書き方はVBA・Excelマクロ開発者のスキルシートをご覧ください。

案件の型ごとの向き不向き

自分の経験がそのまま効く案件か、合わせる準備が要る案件かを見分けておくと、参画後の苦労が減ります。

案件の型40代・50代の経験が生きやすい点準備しておきたい点
古いツールの引き継ぎ・改修古い書き方や業務の流れを読み解ける直す前に仕様を書き起こし、合意を取る進め方
版の入れ替え・64ビット版対応32ビット版の時代の作りを知っている今の版での動作確認の方法と、直した箇所の記録
棚卸しと移行の検討業務への影響と手間を比べて順番を決められる隣の技術の得手不得手を説明できること
新規の小さなツール開発業務の例外を先回りして作れる速さが求められやすく、短い周期で見せる進め方
他の仕組みとの連携業務の全体像から連携の要点をつかめる連携先(データベースやWebのサービス)の今の仕様

経験が生きやすいのは、関係する部署が多く、業務の例外を聞き取る比重が大きい案件です。一方、短い期間で新しいツールを次々に作る案件では、速さと見せ方が問われ、年代による強みが出にくいこともあります。

働き方の幅を広げると選べる案件が増える

VBAの案件は、規模が小さく期間の短いものも多い職種です。週5日の常駐にこだわらないことで、選べる案件が広がる場合があります。

ただ、こうした関わり方は期間が短くなりやすく、次の案件までの空白も生まれやすくなります。年代ごとのお金の準備は40代のフリーランスと50代のフリーランス、役割の広げ方はフリーランスのキャリアプランの立て方で扱っています。

よくある質問

50代で初めてフリーランスのVBA開発者になるのは難しいですか?

業務部門や情報システム部門でマクロやAccessのツールを作り、ほかの人に使ってもらってきた経験があれば、生かせる案件はあります。自分用のツールだけでなく、他人が使う前提で作り、引き渡した経験があるかが見られやすいため、その経験を整理しておくことをおすすめします。独立の手順はVBA・Excelマクロ開発者がフリーランスになるにはをご覧ください。

古いOfficeでの経験しかありません。どう補えばよいですか?

手元に今の版のExcelを用意し、過去に作ったものに近いツールを64ビット版で動かしてみるのが近道です。Declare文の書き換えや、マクロのブロックを前提にした配布を一度経験しておくと、面談でも具体的に話せます。必要な技術の全体像はVBA・Excelマクロ開発者に必要なスキルで整理しています。

年下の社員が作ったマクロを直すとき、どう振る舞えばよいですか?

作った人の意図を先に聞き、直す範囲を合意してから手を付けるのが基本です。全体を書き直したくなる場面でも、まずは業務に影響する箇所だけを直し、ほかは改善の提案にとどめると、相手の立場を損なわずに進められます。初月の進め方はVBA・Excelマクロ開発者の参画初月にやることをご覧ください。

参考にした公的情報・資料

記事の内容は公開日時点の情報にもとづきます。制度や税率は変わることがあるため、手続きの前に必ず各機関の最新情報をご確認ください。

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