RPAエンジニアの週2〜3日・副業案件|探し方と受けるときの注意点
公開 2026-11-04 監修:株式会社エージェントベスト
RPAエンジニアの週2〜3日・副業の案件は、エンジニアの職種の中では比較的見つけやすい部類です。社内の担当者がシナリオを作るのを支える内製化の支援、すでに動いているロボットの保守、業務の可視化と対象の選定、台帳とルールの整備など、作業を稼働日にまとめやすい仕事が多いためです。
一方で、無人で毎日動かすロボットの監視と停止への対応を一人で担う役割は、不在の日があると成り立ちにくくなります。探すときは「週3日で何でも」ではなく、稼働日数に合う役割の案件を選ぶことが大切です。週3日の働き方全般は週3日の業務委託案件の記事で解説しています。
週2〜3日のRPA案件が成り立ちやすい理由
RPAの仕事には、毎日その場にいなくても進められる部分が多くあります。
- 作業を区切りやすい:1つの業務の自動化は、聞き取り・開発・テスト・本番化と段階に分けられ、稼働日に集めて進めやすい
- 社内に担当者がいることが多い:業務部門や推進の担当者が日々の窓口になり、外部の人は設計やレビューに回れる
- 文書で進む仕事がある:業務の流れ図、台帳、開発のルールなどは、会議と文書づくりが中心になる
総務省の「自治体におけるRPA導入ガイドブック」(令和7年7月)も、多くの自治体で業務担当課による内製化が行われており、事業者の指導を受けながらシナリオを完成させるといった工夫が功を奏した例があったと紹介しています。社内で作る体制がある組織ほど、外部の人を週数日で迎える形を取りやすくなります。
週2〜3日・副業で見つかりやすい案件の型
| 案件の型 | 主な仕事 | 短い稼働で成り立つ理由 |
|---|---|---|
| 内製化の支援 | 社内の担当者が作ったシナリオのレビュー、質問への回答、手本の作成 | 担当者が日々作り、外部の人は決まった日に確かめる |
| 既存ロボットの保守 | 停止の原因の調査、操作先の変更に合わせた修正 | 急ぎでない修正を稼働日にまとめられる |
| 業務の可視化と対象の選定 | 業務の聞き取り、流れの図示、自動化の候補の整理 | 聞き取りの日程を稼働日に合わせて組める |
| 台帳とルールの整備 | ロボットの棚卸し、開発のルール、本番化の確認項目づくり | 文書づくりと合意が中心で、日々の即応は少ない |
| 小さな業務の開発 | 担当者のパソコンで人が起動するロボットの開発 | 止まっても担当者がその場で手作業に戻せる |
反対に、サーバーや仮想デスクトップで無人で動かすロボットの運用を一人で担う案件は、短い稼働と合いにくい型です。夜間や早朝に止まったとき、不在の日には対応できないためです。こうした案件を週数日で受けるなら、社内に一次対応をする人がいて、自分は原因の調査と修正を担う、という分担が前提になります。
週2〜3日のRPA案件の探し方
1. 担える範囲を先に決める
週2〜3日で受けるなら、どの仕事を担い、どの仕事は担わないかを先に決めておきます。開発・保守・レビュー・可視化・ルールづくりのうち、どれを中心にするかを言葉にしておくと、案件との照らし合わせが早くなります。
2. 稼働する曜日と、稼働日以外の連絡の扱いを決める
業務の担当者への聞き取りや定例の会議は、曜日が決まっていることが多くあります。稼働する曜日を固定できるか、稼働日以外にどこまでチャットに応じられるかを決めておきましょう。
3. ロボットの動かし方で絞り込む
担当者のパソコンで人が起動して動かす形のロボットや、すでに安定して動いているロボットの保守は、短い稼働と合いやすくなります。無人で動かす形の案件は、一次対応を誰が担うかを確かめてから検討します。
4. 使ってきた製品と業務が近い案件から選ぶ
稼働日数が少ないほど、立ち上がりの早さが求められます。使ってきた製品や、経理・人事など扱ったことのある業務に近い案件を選ぶと、短い稼働でも成果を出しやすくなります。リモートの可否も合わせて確かめておきましょう。考え方はRPAエンジニアのリモート案件の記事で解説しています。
短い稼働で信頼を得る進め方
週2〜3日のRPAエンジニアは、不在の日があることを前提に進め方を組み立てる必要があります。
- 聞き取りを稼働日にまとめる:業務の担当者と、稼働日に聞き取りの時間を固定で押さえてもらう
- 不在の日の一次対応を決める:ロボットが止まったとき、手作業に戻す判断を誰がするかを先に合意しておく
- 手作業に戻す手順を先に作る:不在の日に止まっても担当者が業務を続けられるよう、手順書を本番化の前に渡す
- 週の始めと終わりに短く報告する:今週の予定と、結果・気になる点を文章で残す
ガイドブックも、運用を始めるときは、停止や誤作動を検知する方法と連絡の体制、復旧の手順を用意しておくことを求めています。短い稼働の案件ほど、この準備が信頼につながります。
受けるときの注意点
責任の範囲と稼働日数をそろえる
週2〜3日の案件で起きやすいのは、稼働日数は少ないのに、止まったロボットへの対応は毎日求められるという状態です。参画前に、担う範囲と、不在の日の対応を誰が代わりに行うかを確かめておきましょう。
稼働日以外の対応の扱いを確かめる
停止の連絡に稼働日以外に応じた時間や、チャットへの返信の時間をどう扱うかを、精算の条件と合わせて確かめます。精算の仕組みは精算幅の記事、役割が広がったときの扱いは作業範囲が広がったときの契約の扱いをご覧ください。
本番化の前後の稼働の増え方を確かめる
本番の運用を始めた直後は、ロボットの動きが安定しにくく、確認と修正が増えます。この時期だけ稼働を増やしてほしいと頼まれることがあるため、応じられる範囲と条件を先に決めておくと慌てずに済みます。
会社員の副業でRPA案件を受けるとき
会社員が副業でRPAの案件を受ける場合は、上の注意点に加えて、次の点を確かめます。
- 勤務先の就業規則:副業が禁止か、許可制か、届出制か。業務委託が対象に含まれるか
- 本業との競合:本業の取引先や、同じ業界の会社の業務を自動化する案件は、競業や秘密の扱いで問題になりやすい
- 時間帯:業務の担当者への聞き取りは平日の日中に入ることが多く、本業の時間と重ならないか
厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」(令和4年7月8日改定)を公表しており、モデル就業規則でも、許可なく他の会社等の業務に従事しないことという規定を削除し、副業・兼業についての規定を設けています(2026年10月時点で確認)。ただ、実際の扱いは勤務先の就業規則によって違います。本業で知った業務の手順やシナリオを副業の案件で使わないよう、意識して切り分けることも大切です。
就業規則の読み方や確定申告などは会社員の副業で業務委託案件を受けるときの注意点と副業禁止の会社で業務委託を受けるリスク、平日の日中に動けない場合の探し方は週末・夜だけの業務委託案件の記事で解説しています。判断に迷う場合は、勤務先の担当部署や専門家にご相談ください。
よくある質問
平日の夜や週末だけでもRPAの案件は受けられますか?
業務の担当者への聞き取りや、操作先のシステムを使ったテストは平日の日中になりやすいため、夜や週末だけで受けられる案件は限られます。シナリオのレビューや手順書づくりのように、成果物で区切れる仕事なら成り立つことがあります。
週2日でも、開発の案件を任せてもらえますか?
担当者のパソコンで人が起動して動かす、小さな業務の開発なら任される場合があります。聞き取りとテストの日程を稼働日に合わせてもらえるかが鍵になるため、参画前に確かめておきましょう。
週3日で始めて、あとから稼働を増やせますか?
発注元の体制や予算によっては増やせることがあります。ただし、増やせる前提で受けるのは避けたほうが無難です。将来の希望がある場合は、参画前に伝えておくと話がしやすくなります。
参考にした公的情報・資料
記事の内容は公開日時点の情報にもとづきます。制度や税率は変わることがあるため、手続きの前に必ず各機関の最新情報をご確認ください。