Dynamics 365コンサルの週2〜3日・副業案件|探し方と受けるときの注意点
公開 2026-11-04 監修:株式会社エージェントベスト
週2〜3日や副業で受けられるDynamics 365コンサルの案件は、数は限られますが、あります。導入のプロジェクトは打ち合わせとテストが毎日のように続くため、週5日の稼働を前提にした募集が中心です。そのなかで週2〜3日でも成り立ちやすいのは、稼働後の保守、定期的な更新の前のテスト、Business Centralなどの小規模な導入、設計のレビューや助言の役割です。
探すときは「週3日で何でも」ではなく、稼働日数に合う役割の案件を選ぶことが大切です。この記事では、週2〜3日・副業の案件の傾向、探し方、短い稼働で信頼を得る進め方、受けるときの注意点を整理します。週3日の働き方全般は週3日の業務委託案件の記事で解説しています。
週2〜3日の案件が少ない理由
Dynamics 365の導入案件で週5日が多いのは、仕事の性質によるものです。
- 打ち合わせが毎日のように入る:要件定義の時期は、経理・物流・営業などの業務ごとに打ち合わせが続き、担当のモジュールの機能コンサルが毎回出ることが求められる
- モジュールをまたぐ調整が多い:一つの設定が会計や在庫、連携先に影響するため、他の担当と日々の確認が欠かせない
- テストと移行の時期は作業が集中する:受け入れテストや移行のリハーサルは日程が決まっており、その期間は稼働が増える
そのため、導入の中心になる機能コンサルやテクニカルを週2〜3日で募集することは多くありません。週2〜3日の案件は、期間や範囲を絞った役割として出てくることがほとんどです。
週2〜3日・副業で見つかりやすい案件の型
| 案件の型 | 主な仕事 | 週2〜3日で成り立つ理由 |
|---|---|---|
| 稼働後の保守 | 問い合わせの切り分け、設定の見直し、小さな改善 | 日々の対応量が導入期より少なく、稼働日にまとめやすい |
| 更新前のテスト | 検証環境での業務の確認、回帰テストのシナリオの整備 | 更新の予定に合わせて作業の時期が読める |
| Business Centralなどの小規模な導入 | 少人数の会社の会計・販売・購買の設定と移行 | 関係者が少なく、打ち合わせを稼働日に集めやすい |
| 設計のレビュー・助言 | Fit&Gapや設計の点検、開発範囲の見直しの助言 | 成果物や回数で区切れ、日々の運営は担わない |
| 発注側の支援 | パートナー企業の提案や報告の確認、社内の判断の材料づくり | 社内に責任者がいて、外部は確認と助言に回れる |
保守と更新前のテスト
Finance and Operations系のアプリは、サービス更新が年4回提供され、自動更新は2月・4月・7月・10月に行われます。利用者は年に最低2回の更新を適用する必要があります(Microsoft Learn「サービス更新の可用性」、2026年10月時点)。保守の案件では、この予定に合わせて、更新の前に検証環境で主な業務を回して影響を確かめる仕事が定期的に発生します。作業の時期がある程度読めるため、週2〜3日の稼働と組み合わせやすい仕事です。
ただし、ERP系の保守は、月末・期末の締めの時期に問い合わせが集中しやすい点に注意が必要です。稼働日と締めの日程がどう重なるかを、参画前に確かめておきましょう。
小規模な導入とレビュー
Business Centralのように中小企業向けの導入では、関係者が少なく、一人で会計から販売・購買まで広く見ることがあります。範囲が広い分、週2〜3日で担える量かどうかの見極めが大切です。設計のレビューや助言は、すでに動いている導入の設計を外から点検する役割で、期間や回数を区切って関わる形になります。
週2〜3日の案件の探し方
1. 担える範囲を先に決める
週2〜3日で受けるなら、どのアプリとモジュールを担い、どの作業は担わないかを先に決めておきます。たとえば「Financeの債権・債務の保守と、更新前のテストは担うが、新しいモジュールの導入は担わない」のように言葉にしておくと、案件との照らし合わせが早くなります。
2. 稼働する曜日と、稼働外の連絡の扱いを決める
保守の案件では、問い合わせの多い曜日や、定例の打ち合わせの曜日と稼働日が合うかが大切です。稼働する曜日を固定できるか、稼働日以外にどこまで連絡に応じられるかを決めておきましょう。
3. 経験の近い領域から選ぶ
稼働日数が少ないほど、立ち上がりの早さが求められます。ERP系かCRM系か、担ったモジュール、業種が自分の経験に近い案件を選ぶと、短い稼働でも成果を出しやすくなります。保守や更新のテストはリモートで進めやすい仕事でもあります。リモートの傾向はリモート案件の記事で解説しています。
4. スキルシートに保守と更新の経験を書く
週2〜3日の案件では、保守の経験や、更新前のテストを手順として回した経験が評価の材料になります。問い合わせの切り分け方、テストのシナリオの作り方などを、スキルシートに具体的に書いておきましょう。書き方はスキルシートの記事をご覧ください。
短い稼働で信頼を得る進め方
- 稼働日に判断を集める:設定の変更や改善の判断は稼働日の打ち合わせに集め、不在の日に持ち越さない
- 不在の日の一次対応を決める:急ぎの問い合わせが来たときに誰が一次対応するかを、発注元の担当者と先に合意しておく
- 変更の記録を残す:設定を変えたら、理由と変更点を一か所に残し、不在の間も関係者が追えるようにする
- 更新の予定を先に示す:次の更新までに、いつ何を確かめるかを予定として共有しておく
こうした進め方を面談で具体的に話せると、短い稼働でも任せられるかを発注元が判断しやすくなります。
受けるときの注意点
責任の範囲と稼働日数をそろえる
週2〜3日の案件で起きやすいのは、稼働日数は減ったのに、担うモジュールの範囲は週5日の担当と同じという状態です。不在の日にも問い合わせへの対応を求められ、稼働日以外の作業が増えていきます。担う範囲と、不在の日の一次対応を誰が担うかを、参画前に確かめておきましょう。
締めと更新の時期の稼働を確かめる
月末・期末の締め、更新の適用の前後、障害が起きたときなどは、週2〜3日の約束でも稼働を増やしてほしいと頼まれることがあります。応じられる範囲と、そのときの精算の扱いを先に決めておくと、慌てずに判断できます。精算の仕組みは精算幅の記事、役割が広がった場合の扱いは作業範囲が広がったときの契約の扱いで解説しています。
書面で条件を受け取る
フリーランス法では、発注する事業者は業務を委託したら直ちに、業務の内容、報酬の額、支払期日などを、書面またはメールなどで明示することとされています(2026年10月時点、公正取引委員会の案内による)。週2〜3日の案件は口頭の取り決めになりやすいため、稼働日数、担う範囲、稼働の幅が書面に書かれているかを確かめましょう。
会社員の副業で受けるとき
会社員が副業でDynamics 365の案件を受ける場合は、上の注意点に加えて、次の点を確かめます。
- 勤務先の就業規則:副業が禁止か、許可制か、届出制か。業務委託が対象に含まれるか
- 本業との競合:本業の会社がDynamics 365の導入を担うパートナー企業である場合や、本業の顧客・取引先に関わる案件は、競業や秘密の扱いで問題になりやすい
- 時間帯:利用部門との打ち合わせや問い合わせは平日の日中に入ることが多く、本業の時間と重ならないか
厚生労働省は副業・兼業の促進に関するガイドラインとモデル就業規則を示していますが、実際の扱いは勤務先の就業規則によります。就業規則の読み方や確定申告の考え方は会社員の副業で業務委託案件を受けるときの注意点、副業禁止の会社で業務委託を受けるリスク、副業の所得と確定申告の記事で解説しています。平日の日中に動けない場合の探し方は週末・夜だけの業務委託案件の記事をご覧ください。判断に迷う場合は、勤務先の担当部署や税理士などの専門家にご相談ください。
よくある質問
週2〜3日の保守の経験でも、次の導入案件で評価されますか?
担ったモジュールと、問い合わせの切り分けや更新前のテストで何を判断したかを具体的に書けば、経験として評価されます。導入の工程を担っていない場合は、その点を正確に書き、導入の経験と誤解されない書き方にしておきましょう。
週3日で始めて、あとから週5日に増やすことはできますか?
導入の局面が変わったり、担う範囲が広がったりして、稼働を増やせることはあります。ただし、発注元の体制や予算によって事情が違うため、増やせる前提で受けるのは避けたほうが無難です。希望がある場合は、参画前に伝えておくと話がしやすくなります。
平日の夜や週末だけでも案件は受けられますか?
利用部門との打ち合わせや問い合わせは平日の日中に入ることが多いため、夜や週末だけで受けられる案件はかなり限られます。設計のレビューやテストのシナリオの整備のように、成果物で区切れる関わり方なら成り立つことがあります。
参考にした公的情報・資料
記事の内容は公開日時点の情報にもとづきます。制度や税率は変わることがあるため、手続きの前に必ず各機関の最新情報をご確認ください。