エージェントベストジョブ フリーランスフリーランスのエンジニア・コンサル向け案件紹介

トップ › お役立ち記事 › リモート・稼働日数

リモート・稼働日数

常駐案件とリモート案件の違い|選び方の考え方と参画前に確かめること

公開 2026-10-29 監修:株式会社エージェントベスト

常駐案件は、発注側の拠点で働くことで情報や判断の場に近づきやすく、リモート案件は時間と場所の自由がききます。どちらが良いかは一概に決まらず、担う工程、その職種での経験の段階、住む場所や家庭の事情によって合う形が変わります。

最近は、週に何日か出社し残りをリモートで働く「ハイブリッド」の案件もあります。この記事では、常駐とリモートの違いを比べたうえで、選び方の考え方と、どちらを選ぶ場合でも契約で確かめたい点を整理します。フルリモート案件の探し方はフルリモート案件の記事で詳しく解説しています。

常駐とリモートを7つの点で比べる

比べる点常駐案件リモート案件
働く場所発注側(またはその取引先)の拠点自宅など。作業場所に決まりがあることも
情報の入り方会議の前後の会話や雰囲気からも入る文章や会議で共有されたものが中心
立ち上がり隣の人に聞けるため早いことが多い資料と質問の仕方で差が出やすい
評価のされ方動いている様子が見えやすい報告と成果物で判断されやすい
費用通勤の時間と交通費がかかる通信環境や作業スペースを自分で整える
セキュリティ発注側の環境で作業するため決まりが分かりやすい作業場所・ネットワーク・端末の決まりを自分で守る
生活との両立通勤の分だけ時間の制約が大きい家事・育児・介護と組み合わせやすい

どちらにも良い点と負担があります。たとえば、常駐は通勤の負担がある一方で、立ち上がりの時期に周囲から情報を得やすく、関係者との信頼を早く作りやすい面があります。リモートは時間の自由がききますが、自分から情報を取りに行かないと、状況が見えにくくなることがあります。

常駐になりやすい案件・リモートになりやすい案件

どちらの形になるかは、案件の中身によってある程度の傾向があります。

常駐や出社を含みやすい案件

リモートになりやすい案件

同じ職種でも、プロジェクトの段階によって変わります。立ち上げ期は出社が多く、体制が固まった後はリモートに移る、という流れの案件もあります。上流工程の案件の特徴は上流工程の記事をご覧ください。

選び方の考え方

1. 経験の段階で考える

その職種や業界での経験が浅い時期は、常駐や出社を含む案件のほうが、立ち上がりやすいことがあります。周囲のやり方を見て覚えられ、困ったときにすぐ相談できるからです。逆に、十分な経験があり、文章での報告や非同期のやり取りに慣れている方は、リモートでも評価を得やすくなります。

2. 担いたい役割で考える

将来、要件定義やPMOなど関係者の調整を担う役割に進みたいなら、出社を含む案件で経験を積むことが近道になる場合があります。反対に、特定の技術を深めたいなら、リモートで開発に集中できる案件が合うこともあります。

3. 生活と費用で考える

常駐案件では、通勤の時間と交通費が毎月かかります。交通費が報酬に含まれるのか、別に支払われるのかは案件によって違います。リモート案件では、通信環境や机・椅子、場合によってはコワーキングスペースの費用を自分で負担します。どちらも、手元に残る額と使える時間で比べると判断しやすくなります。交通費の扱いは交通費の記事で解説しています。

4. ハイブリッドという選択肢

「週2日出社、週3日リモート」のような案件は、常駐とリモートの良い点を組み合わせられます。ただし、出社する曜日が固定か、会議に合わせて変わるかで負担が変わります。出社の頻度とあわせて、曜日の決まり方も確かめておきましょう。

5. 掛け持ちの予定があるかで考える

将来、複数の案件を組み合わせたいなら、働く場所の条件は大きく関わります。常駐の案件は、通勤と勤務の時間帯が決まるため、別の案件と時間を分けにくくなります。リモートの案件どうしなら、日数や時間帯で分けやすくなります。掛け持ちの注意点は複数の案件を掛け持ちするときの記事をご覧ください。

常駐案件で立ち上がりを早くするコツ

常駐案件では、最初の数週間に現場の人や仕組みを知っておくと、その後の進めやすさが変わります。

常駐で得た関係や現場の理解は、後にリモート中心の働き方へ移るときの土台にもなります。

常駐でも「業務委託」であることは変わらない

常駐案件では、発注側の社員と同じ場所で、同じように働く時間が長くなります。それでも契約は業務委託であり、雇用契約ではありません。

厚生労働省は、労働者派遣と請負(業務委託)の区分について、契約の形式ではなく実態に即して判断するという考え方を示しています(「労働者派遣・請負を適正に行うためのガイド」、2026年10月時点で確認)。常駐していることそのものが問題になるわけではありませんが、発注側の社員から勤務時間や作業の手順を細かく指示され、労働者と同じように管理されていると、契約の形と実態がずれていると見られることがあります。

常駐案件で気をつけたい点は次のとおりです。

偽装請負の考え方は偽装請負の記事で詳しく解説しています。

どちらを選んでも契約で確かめたいこと

2024年11月に施行されたフリーランス法では、発注側がフリーランスに業務を委託したときに、業務の内容、報酬の額、支払期日に加えて、役務の提供を受ける場所などの取引条件を、書面または電子メールなどで示すことが求められています(公正取引委員会「フリーランス法特設サイト」、2026年10月時点で確認)。

常駐かリモートかは、この「場所」に関わる条件です。参画前に、次の点が個別契約や注文書でどう書かれているかを確かめておきましょう。

  1. 業務を行う場所(常駐先の住所、自宅、併用の場合はその割合)
  2. 出社の頻度と曜日
  3. 交通費・出張費の扱い
  4. 貸与機器の有無と、持ち出しの決まり
  5. 途中で出社の条件が変わる場合の扱い

取引条件の明示の項目はフリーランス新法の取引条件の明示の記事で解説しています。

よくある質問

常駐案件のほうが報酬は高いですか?

常駐かリモートかだけで報酬が決まるわけではありません。報酬は、工程や役割、求められる経験、案件の予算などで決まり、案件によって大きく変わります。常駐の場合は、通勤の時間や交通費の扱いも含めて、手元に残る額で比べると判断しやすくなります。

リモートの案件で、急に常駐を求められたらどうすればよいですか?

まず契約で場所や出社の条件がどう書かれているかを確かめます。条件と違う出社を求められた場合は、契約の変更として、出社の頻度、期間、交通費の扱いを話し合うのが基本です。案件紹介サービスを通している場合は、担当者に早めにご相談ください。

地方に住んでいても常駐案件に参画できますか?

住んでいる地域の近くに拠点がある案件なら参画できます。都市部の拠点への常駐が条件の案件では、移動や滞在の負担が大きくなります。地方からの案件の探し方は地方在住でフリーランス案件を受ける方法をご覧ください。

参考にした公的情報・資料

記事の内容は公開日時点の情報にもとづきます。制度や税率は変わることがあるため、手続きの前に必ず各機関の最新情報をご確認ください。

条件に合う案件だけ、知りたい方へ

ご登録は無料です。条件に合う案件だけを、ご本人の了承を得てからご提案します。